PLC通信ユーティリティー
PLC内のメモリのモニタ・収集・分析が簡単に行なえるユーティリティーです。
概要
三菱製、オムロン製、ジェイテクト製PLCとパソコンをシリアル(RS-232C)またはイーサネット(TCP,UDP)で接続し、手軽にPLCのCHデータの読み込み、書き込み、ファイル保存が行えます。
現場のニーズにこたえた”すぐに使える”PLC通信ユーティリティーです。
また、システム構築時のデバッグ用として、現場での状態確認用として手軽に利用できます。
画面操作のみで、現場PLCのデータのモニタ・分析・収集が簡単に行えます。
特徴
- 三菱製、オムロン製、ジェイテクト製のPLCに対応しているので、多くの設備に利用できます。
- PLC付属の専用ツールがなくても、簡単にデータを見ることができます。
- 複数のCH領域を指定可能なので、見たい領域を一度に表示できます。
- CH単位で表示形式を指定可能なので、表示形式がASCⅡ、16ビット整数、BCD等の複数の表示形式を混在させて表示できます。
- パターントリガー機能によりエラー発生時、生産完了時等のイベントでのCHデータ読み込み表示、ファイル出力(CSV形式)ができます。
機能
表示機能
[表示形式]
- 最大5000CHまで表示可能
- 2進数、10進数(符号有・無)、16進数表示、BCD、ASCⅡ文字表示に対応
- 16ビット区切り、32ビット区切り有り
- 少数桁指定有り(10進数)
- CH単位に形式選択可
- ビット並び順指定(0-F or F-0の指定)有り
通信機能
シリアル通信およびEthernet通信(TCP通信/UDP通信)を選択することができます。
[シリアル通信]
設定項目 : 通信速度(bps)、データビット長、Startビット長、Stopビット長、パリティ 等
[Ethernet通信]
設定項目 : IPアドレス、ポート(メーカ共通項目) DNA、SNA、SID等(メーカ舞に設定可能な項目)
モード切替機能
3つのモードに切り替えて利用できます。
モニタモード : 指定した複数のCH領域のデータを一定時間間隔で読み込み、表示します。
トリガモード : エラー発生時、生産完了時等のイベントによって、CHデータを読み込み、表示、ロギングを行います。
入力モード : 画面表示データの書き替えと、それらデータをPLCに一括書き込みが行えます。
モニタモード
表示したい複数のCH領域をデバイス名、開始CH、CH数にて指定します。
(例) デバイス名:A 開始CH:100 CH数:500
読み込み時間間隔を設定して、一定間隔で指定CH領域を読み込み、表示します。
トリガモード
CHデータと閾値との算術演算で「パターントリガ」を設定できます。
複数パターンを設定可能で、それらに対する論理演算(AND/OR)でトリガをかけることができます。
パターントリガによって、CHデータを読み込み、表示、ファイルへの書き込みを行います。
入力モード
表示データをCH毎に書き替えを行います。
データを設定したファイルを読み込んで、まとめて表示データを書き替えることも可能です。
[一括書き込み]
・表示データをPLCのCHに一括書き込みを行います。
[書き込み制限]
・書き込み保護の為、パスワードロックにより書き込み制限を行います。
その他
[デバイス書き込み]
・モードに関係なく、1ビット単位または1ワード単位でPLCのCHに書き込みを行います。
[イベントログ]
・通信の接続、切断や読み込み完了、書き込み完了、エラー発生といったイベントログをイベントウィンドウへ表示しログファイルへの書き込みも行います。
動作環境
対応OS
Windows 2000/XP/7(32bit)
対応FA製品
MELSEC-Q/Lシリーズ
OMRON CS/CJ/NSJシリーズ
TOYOPUC PC10G/PC3J/PC2Jシリーズ
(PC10標準/PC3J/PC2互換モードに対応したもの)