HOME レビュー 協働ロボットと組合せて、生産性を向上【医療器具の生産でマルチプレスを採用】 【マルチプレス】 株式会社旭ポリスライダー様 協働ロボットと組合せて、生産性を向上【医療器具の生産でマルチプレスを採用】 この事例をダウンロードする 株式会社旭ポリスライダー(真庭工場) メディカル(採血器具の製造)分野でトップシェアを持つ企業。 社名にある「ポリスライダー」は“poly slider”(高分子ポリマー+滑る) から命名。同名で摩擦係数が小さい高摺動テープを販売されており、自動車部品など多くの工業製品で採用されています。 旭ポリスライダー様の採血針(ランセット)は世界シェアNo1 近年の測定メーターの進歩によって、微量な採血で血糖値を測定できるようになり、採血針が使用される場面が増えています。旭ポリスライダー様独自の製造技術により、極細の針を精密に研磨することで、より痛みの少ない採血を可能にしました。旭ポリスライダー様のランセットは世界の大手企業へ OEM 供給されています。 新しい生産ラインで、マルチプレスをご採用いただきました。 出典:旭ポリスライダー様HP マルチプレス導入前の課題 クリーン環境での生産でプレス機を使用するため、油圧式プレスはNG 。そこで、サーボプレスでの検討を開始しました。協働ロボットを使用した搬送系で、設備を構想。社内の構想とフレキシブルに設備づくりができるメーカーを探していました。 マルチプレス導入後の効果 設定画面もわかりやすくスムーズに立ち上げが完了。 協働ロボットを採用したことで、安全性と生産性の両立を実現できました。 POINT 協働ロボットを載せるために、架台形状の変更などのリクエストにも対応してもらえた マルチプレスの設定画面もわかりやすく、スムーズに稼働できた 運用開始後もトラブルなし こんな方におすすめ!ロボットとサーボプレス機を組み合わせた運用をお考えの方 この事例をダウンロードする 実際のワークを使用した事前テストで、不明点を解消。 【コアテック】 「サーボプレスが必要」と判断された理由はなんだったのでしょうか? 【旭ポリスライダー様】 医療器具という特性上、生産工場はクリーンルームのため油圧式プレスは採用できませんでした。当初、電動シリンダーを採用する案もありましたが、サイクルタイムなどを考慮して複数個をまとめてプレスする構想だったため、荷重が足らない可能性があり、荷重、クリーン性、精度が揃ったサーボプレスにしました。 ■サンプルテストで確認された項目(一部) ①荷重値の確認 新しく立ち上げる生産ラインだったため、必要な荷重が分かりませんでした。そこで治具を製作し、持ち込みでテストを行うことにしました。実際にプレスしてみると、想定していたよりも、大きな荷重が必要なことがわかり、助かりました。 ②操作方法の確認 ストローク、スピード、荷重、良否判定などの設定方法を確認できました。事前の疑問が解消され、立ち上げ作業がスムーズに行えました。 【コアテック】 マルチプレスを選定される上で、不安などはありませんでしたか? 【旭ポリスライダー様】 マルチプレスを使用した製品の組立を初めて行うので、「我々の構想でうまくいくのか」という不安は正直ありました。 なので一番最初のお問合せで「サンプルテストできますか?」と相談したところ快諾いただけたのでとても助かりました。実際に治具も作成し、取り付けた状態で確認できたので、懸念点が解消することができましたね。 ▲コアテックのテストブース 実際に設備を稼働してみて 【コアテック】 作業者のみなさんの使用感はいかがでしたか? 【旭ポリスライダー様】 作業者からのコメントは特別ありません。 言葉を変えるなら、不具合もなくスムーズに使えている証だと思っています。プレス工程と刻印工程はロボットが行ってくれるので、作業者はワークセットに専念でき、違和感なくスムーズに生産できています。これから本格的な生産がはじまるので、楽しみです。 導入いただいたマルチプレスの詳細 ▲C型マルチプレス(型式:PCS30)をベースにカスタマイズしました。 ※ベース機の仕様はこちら 事例のダウンロードはこちら この事例のさらに詳しい内容をご覧いただけます。