加圧方向と減圧方向の微小な動きを短い周期で繰り返しながら、徐々に深く圧入する手法です。
オイルシールのように柔らかく、対象物に引っ掛かり易いワークの圧入を想定しています。
一定速度で圧入を行うと、めくれ、引っ掛かりなどにより正常な圧入ができないことが有ります。
振動圧入では細かい往復動作を行いながら徐々に圧入を行うことで、めくれ、引っ掛かりを防ぐ効果が期待できます。
加圧対象:ウレタンゴム
WPSシステムはユーザープログラムの記述により様々な動作が実現できることが大きな特徴です。
振動圧入のプログラムもユーザープログラムの記述なので、細かいパラメータの調整も任意に可能です。
下記画面は上の振動圧入波形の主要パラメータです。
上記パラメータ画面のPositionパラメータにより振動の周期、振幅が決まります。
加算幅、戻り幅を下記画面のように変更するとより細かい振動に変わります。
下記画面はWPSシステムの振動圧入プログラムの全容をフローチャートで表現したものです。
一般的なフローチャートの表記とは多少異なりますが、概要は理解いただけると思います。
上記フローチャートのBlock 02 ポイント設定の詳細を下記画面に示します。
ここではPositionテーブルの値をレジスタを使って演算し、新たな目標位置、戻り位置を得ています。
このようなプログラムの記述ができることがWPSシステムの大きな特徴です。