サーボプレスの動作設定が”超”カンタンにできる新機能

【サーボプレス】

一般的にサーボプレスを使用する際、希望の動作をさせるためには”プログラム”の作成が必要です。
具体的には、

  • 接触位置の手前までは高速で下降させて接触時には減速させる
  • 接触後はどのくらいのスピードで下降させて
  • 加圧はどの程度まで行うのか
  • 最終的にラムをどの位置(ストローク)で停止させる

…といった動作の指示をプログラムと数値で行います。
このプログラム作成は、加工したワークの完成精度に影響するため、とても大切な作業です。

ですが、サーボプレスやプログラミングに慣れていないお客様からこのようなお声をいただくことがありました。

  • 設定作業に時間が掛かってしまい、作業性が悪い
  • わざわざマニュアルを見ながらの設定は面倒

そこで、コアテックは従来のプログラミング方式に追加して、カンタンに設定を行える機能を搭載しました。

【この記事がおススメな人】

  • サーボプレスを使用されたことがない方
  • サーボプレスの使用を検討中の方

これまでの設定方法

ACサーボプレスはプログラムで動作の制御を行います。
細かい動きや良否判定を行うことができますが、慣れるまでは設定が煩雑だと感じてしまうことがあります。

エディタ

新しいプログラム作成機能”ワークエクスプローラ”

ワークエクスプローラは、WPSコントローラのみでお使いいただけます。
(CPSコントローラ、BSコントローラではお使いいただけません。予めご了承ください。)

この機能を使用すると、ラムがゆっくりと降下しワークと接触した際のわずかな荷重を基に、自動で接触位置を計測します。
あとは表示される画面に従って、目標の荷重やストロークといった数値を入力するだけで、自動でプログラムを生成するため”カンタン”に設定いただけます。

WPSコントローラには最大250種類を登録しておけるので、少量多品種の生産にも十分対応できます。

マルチプレスの設定方法

マルチプレスは、コアテック製のサーボプレスにC型フレームと電装品を装備した完成品のサーボプレス機です。

マルチプレスはプログラミングではなく、ウィザード方式で設定

ACサーボプレスとは異なり、ストローク位置、荷重、速度、OK/NG判定を画面に沿って数値入力し、動作を設定します。
プログラム方式ではないため、マルチプレスでは一連の設定項目を”動作パターン”と呼んでいます。

 

ストローク位置の設定画面

荷重の設定画面

荷重の設定画面

判定地の設定画面

"自動動作パターン生成機能”で接触位置を自動で計測

先に紹介したACサーボプレスと同様に、専用モードを立ち上げてからジグにワークをセットし、起動ボタンを押します。
ゆっくりとラムが降下し、ワークに接触した際のわずかな荷重を検知し、接触位置を認識します。目標ストローク、目標荷重、速度は固定値が自動入力されるので、お客様の想定されている数値に修正いただければ、「カンタン」に動作パターンを完成させることができます。

マルチプレスも動作パターンを最大260種類(以前は99種類)まで登録が可能です。動作パターンの切り替えも、タッチパネルのカンタン操作で行えるので、大量生産だけでなく少量多品種の生産にもオススメです。

まとめ

FA自動化設備のメーカーかつサーボプレスメーカーでもあるコアテックは、いろいろな業界に省力化・自動化設備を提供しています。

実際に設備を使用されたお客様からいただく「声」を社内で共有し、日々の設備製作に活かしています。そこから生まれた「ワークエクスプローラ」と「自動動作パターン生成機能」は、お客様の作業効率を考えた機能で、設定作業を”カンタン”にするだけではなく、トータルでの生産性向上に繋がっていると喜びのお声をいただいています。

今回ご紹介した機能は、サンプルテストでお試しいただけます。ご希望の際は、担当営業または下記ページよりご相談ください。

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