リニアエンコーダによる高精度な位置制御

【サーボプレス】

WPSサーボプレスではオプションとしてリニアエンコーダを利用できます。
リニアエンコーダを使うことで、モーター内蔵のエンコーダでは実現不可能な精度でサーボプレスの位置制御が行えます。

スケール設置方法

サーボプレスの全ストローク範囲をカバーするように設置。
サーボプレスの最大ストローク+20mmのスケールが必要。
ワークの設置面を基準にスケールを取り付けることが重要。

プログラム内で扱える変数

外部ストローク:リニアエンコーダのリアルタイム値
ピーク外部ストローク:リニアエンコーダの最大値

リニアエンコーダ専用命令

位置決めモード(外部):リニアエンコーダの読み取り値を基準に位置決めを実施。

リニアエンコーダを使ったサーボプレス装置の構成例

ストロークが狂う要因

サーボプレス単体
 機械的バックラッシュ
 タイミングベルトの伸び
 熱による伸縮
装置
 荷重による歪

ストローク誤差の実例

使用機材:MS2L-100BK 最大推力:2kN
加圧対象:ばね

※1 内部ストローク:モーター内蔵エンコーダから算出した推定位置
リニアエンコーダを使うことで、WPSサーボプレスは上記のようなストローク誤差を排除できます。

フルクローズドループなのですか?

基本的には内蔵エンコーダによるセミクローズドループ制御です。
位置決めモード(外部)を実行する場合にのみリニアエンコーダの数値を使います。

用途例1

バッテリー特性試験装置
 1 バッテリーを一定位置で拘束した状態で充放電を行い、拘束荷重の変化を測る。
 2 バッテリーを一定荷重で拘束した状態で充放電を行い、バッテリーの膨張、収縮を測る。

用途例2

 多軸同期サーボプレスでスライドの平行度を荷重によらず一定に保つ。
 スライドの四隅にリニアエンコーダを装着することでスライドの平行度を維持できます。
 WPSサーボプレスは最大4軸までの同期システムに対応しています。(MS型ツール限定)

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