生産されている製品の品質確保に、日々奮闘されていることと思います。しかし人による検査では、作業者の疲労によるミスや、検査基準のバラつきによる品質の低下が課題となっているのではないでしょうか?本記事では、そんな悩みをお持ちの皆様に向けて、検査装置導入がどのようにお役に立てるのかを解説していきます。
CONTENTS
人による検査には、以下のような課題が考えられます。
これらの課題を解決し、作業者の負担を軽減、生産性を向上、品質を安定化させるためには、検査装置の導入が有効です。
要素 | 詳細 | 影響 |
人的ミス | 長時間の作業による集中力の低下 | 作業効率の低下、品質のバラつき |
個人の主観による判断ミス | 品質のバラつき | |
作業効率の低下 | 製品の種類や形状による検査時間の差異 | 生産性の低下 |
品質のバラつき | 検査基準の個人差 | 製品品質の安定性の低下 |
検査装置とは言い換えると製品や部品に欠陥や異常がないか、事前に設定された基準に合致しているかを自動的に検査する装置です。人間が行っていた目視検査や手作業による検査を、機械が代わりに行うことで、検査の精度向上、作業効率化、人件費削減を実現します。
代表的な検査装置の種類を3つ挙げます。
種類 | 特徴 | 検査項目の例 | 用途 |
---|---|---|---|
外観検査装置 | カメラで撮影した画像を解析し、外観上の欠陥を検出 | 傷、汚れ、異物、寸法誤差、印刷不良 | 電子部品、自動車部品、食品、医薬品など |
機能検査装置 | 電気的特性、機械的特性、物理的特性などを測定 | 電圧、電流、抵抗、温度、湿度、動作時の振動、騒音 | 電子部品、自動車部品、家電製品など |
非破壊検査装置 | 製品を破壊することなく、内部構造や材料の欠陥を検出 | 内部欠陥、亀裂、空洞、異物 | 航空機、自動車、鉄鋼製品、溶接部など |
一般的に挙げられるメリットをまとめます。
人手不足解消 | 検査装置があれば検査員が減らせます。検査員を生産に再配置すれば、生産力と品質向上につながります。 |
---|---|
高精度な検査 | 人の目視検査に比べて、より高精度な検査が可能です。 |
検査品質が安定 | 人の主観が入り込むことなく、客観的な評価が可能です。 |
コスト削減 | 導入コストが発生するものの検査員が削減できるため、トータルでの削減が見込めます。 |
全数検査の実現 | 人よりも速く検査できるため、抜き取りではなく、生産した全数を検査できます。 |
データ管理 | 人よりも多くの検査データを記録・管理することで、品質管理・品質改善に役立てることができます。 |
検査装置の導入は多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
課題 | 対策 |
---|---|
初期費用が高い | 生産期間を考慮し、費用対効果を分析しながら、長期的な視点で投資を判断する。 |
導入までに時間がかかる | サンプルテストの期間や納期などを確認し、導入計画を立てる。 |
維持費がかかる | 清掃、消耗品の交換、キャリブレーションなど定期的なメンテナンスないか確認し、計画を立て、費用を把握する。 |
検査装置のデメリットを克服するために、以下の点に注意しながら比較検討すると良いでしょう。
課題 | 対策 |
初期費用が高い | 費用対効果を分析し、長期的な視点で投資を判断する。 |
導入に時間がかかる | 事前調査を徹底し、導入計画を綿密に立てる。 |
維持費がかかる | 定期的なメンテナンス計画を立て、費用を把握する。 |
誤検出の可能性 | 装置の性能を定期的に評価し、必要に応じて調整する。 |
微細なキズであったり、ランダムに発生するNGを対象とすると、検査装置を導入してすぐに検査員をゼロにすることは難しい場合があります。だからといって検査機が無意味であるとは言えません。
1日の検査数が10,000個を3名の検査員が8時間かけて全数検査していたとします。(1個あたりの検査時間:約9秒)
検査機を導入したところ、NG品が1日あたり100個程度発生しました。この100個を検査員が再検査を行えば、検査員1人で約15分ほどで完了する計算になります。
コアテックは接写型ラインカメラの製造・販売をしています。
接写型ラインカメラの販売はもちろん、オリジナル検査機の設計・製作・現地調整も行っています。
サンプルテスト(撮像テスト)を行いながら、最適な条件ご提案しています。
コアテックは3D溶接検査システムを製造・販売しています。
サンプルテスト(撮像テスト)で事前検証を行いながら、最適な構成をご提案しています。
導入後もリモートで使い方をサポートします。