外観検査機メーカーに相談するときの6大ポイント

【接写型ラインカメラ】

外観検査機の導入を検討する際に必ず通るのがサンプルテスト(試し撮り)です。
テストに必要なサンプルを、どのように用意すれば良いのか
はじめての事で戸惑うこともあるかと思います。
サンプルの準備と検査機メーカへ依頼する際のコツをご紹介します。

検査したいワークに発生する欠点や異物が、どのようなものなのかを下記の手順で整理してみることをおすすめします。

  1. 検査機を導入する工程を確認する
  2. 欠点や異物の種類を集める
  3. その欠点や異物の最小サイズを決める
  4. ワークの品種数を確認する
  5. 検出したい欠点の優先順位を決める
  6. どのような条件下で発生するのかを確認する

1. 検査機を導入する工程を確認する

ワークのサイズや搬送スピードなど、どのような工程で検査したいのかを確認しましょう。ワークの搬送方法やワークを停止できるかどうかで選択するカメラの種類が異なります。

2. 欠点や異物の種類を集める

欠点にはキズ、凹み、異物、汚れなどワークによって様々なものが存在します。日々、生産される中で発生したNG品を保管しておきましょう。

3. その欠点や異物の最小サイズを決める

カメラの画素分解能(画素サイズ)や、画像処理の仕様を選定する上で重要なのが「どこまで小さなものを検出するのか」ということです。
ユーザー視点で考えると小さいものが検出できる程良いと考えてしまいがちですが、その分ハイスペックなカメラと画像処理を行うハードウエアが必要となるため、高価な検査機となってしまいます。このサイズが検出できればOKという基準を決めておくと良いでしょう。

4. ワークの品種数を確認する

検査機を導入する工程に流れるワークの品種数を確認しましょう。板厚、幅、下地の模様など異なるパターンがあれば検査機メーカーに伝えておくと、検査機メーカーの検討がスムーズに進みます。

  • 板厚・・・レンズとの焦点深度
  • 幅・・・カメラとレンズの設置台数
  • 下地の模様・・・画像処理

5. 検出したい欠点の優先度を決める

全ての欠点が検出できることがベストですが、検出したい欠点の優先順位をメーカー側へ伝えておくと良いでしょう。メーカー側はカメラや照明、画像処理を検討する際に参考にすることができ、評価期間の短縮にも繋がります。また、優先度が低い欠点の検出精度を荒くすることで、他の欠点の検出能力が上がることもあります。

6. どのような条件下で発生するのかを確認する

欠点が発生する工程を確認すると、欠点の出現に特長があるケースがあります。
例えばロールtoロールの工程で発生するキズであれば、「搬送方向にキズが入る傾向がある」というのを伝えておくと、照明の種類や当てる方向を工夫することで、欠点が画像に現れやすくできる場合があります。

では、外観検査機の依頼はどこにすれば良いのか…?

カメラ、照明、画像処理をまとめてサンプル評価から検査システム化を請け負ってくれる検査機メーカーに依頼することをおすすめします。「検査機メーカー」といってもそれぞれ得意分野があります。WEBサイトで、過去の製作実績などを確認すると良いでしょう。

カメラメーカーでもあり、FA設備メーカーでもあるコアテックにおまかせください

コアテック株式会社は接写型ラインカメラの製造だけでなく、FA設備メーカーの業務も行っていることもあり、接写型ラインカメラの単体販売はもちろん、検査システムの相談から現地工事までを承っております。

無料のサンプルテスト(撮像テスト)で様々な条件で撮像し、欠点を安定して画像化できる撮像条件を見つけることができます。ご要望に応じて欠点を検出する画像処理の検討にも対応します。寸法検査システムや大型スキャナーなどの製作事例が多数ありますので、新規生産ライン/既設の生産ラインに関わらずお気軽にご相談ください。

一般的なラインカメラと接写型ラインカメラの比較

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接写型ラインカメラ本体
ProScanT(大型スキャナー)装置写真

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