評価機、試作機での採用事例【ACサーボプレス】

【サーボプレス】

ACサーボプレスは数値で動作をコントロール可能です。
その特長を生かし、様々な条件出しを容易にすることができます。
そのため動作を細かく変更を繰り返す場面が多い、評価機や試作機での採用も多数あります。
採用事例の一部をご紹介します。

従来の方法と課題

量産される自動車向けの部品。
圧入工程にサーボプレスを搭載したFA自動化設備での生産を計画されていましたが、自動化設備の仕様をまとめるため、圧入条件を決める必要があります。
従来であれば、ハンドプレスとロードセル(荷重計)を用いて条件出しをされていました。
これだと、作業員のスキルに依存する、荷重が安定しない、自動化設備のサイクルタイムの算出が難しいことが設備仕様決めの課題となっていました。

マルチプレス導入後の改善

マルチプレスは、カラータッチパネルの操作画面で、ストローク、荷重、速度を0.01単位で設定できます。

事前に選定された動作パターンを保存しておき、圧入動作を繰り返します。

卓上サーボプレス機 マルチプレス
ストローク設定画面
ストローク設定画面
荷重設定画面
荷重設定画面
速度設定画面
速度設定画面

圧入したワークを個々に計測し
最適な条件を選定することが容易になりました。

金属片の耐久試験(鋼板メーカー様)

試験の内容と目的

様々な用途で使用される金属を開発されている鋼板メーカー様では、さまざまな試験が行われています。
0.1mm毎にラムを進めていき、鋼板がどこで破断したかを計測する試験があります。
ハンドプレスで行い、その様子を撮影しておいた動画を確認しどこで破断したかを判断されていました。この方法では精度を保つことが難しいだけでなく、データ整理に多くの工数を要していました。

お客様のご要望

「0.1mmずつストロークしていき、破断したタイミングで素早くラムを停止させたい」破断したまさにその時の荷重値を確認したいというご要望でした。

お客様のご要望

ACサーボプレス導入後の改善

コアテック製ACサーボプレスは、「応答速度の速さ」が特長のひとつです。
そこで「破断=荷重が抜ける」と定義し、上昇していた荷重が突然、下降した時に即停止する動作プログラムを作成しました。
ワークをセットし起動すれば、ラムが動作し、鋼板の破断で即停止します。

ACサーボプレスに同梱の「WPS Configurator」を使うと、
停止したストロークと荷重を確認することができます。

サーボプレスで評価機や試作機を製作するなら…

コアテックのGSシリーズとWPSコントローラの組合せがおススメ

ついに2021年秋にコアテックより「GSシリーズ」がリリースされました。
搭載しているサーボモータを一新することで性能、能力が大幅にアップし、動作速度、応答速度が速くなり、荷重保持時間も長くなりました。新型の専用コントローラ「WPSモデル」と組み合わせることで、性能を最大限に引き出すことができます。

GSシリーズとWPSコントローラ

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