接写型ラインカメラの調整方法のご紹介

【接写型ラインカメラ】

コアテックの接写型ラインカメラはレンズを内蔵した一体型カメラ(CISタイプ)です。
フォーカス調整方法が一般的なマシンビジョンカメラとは異なります。

接写型ラインカメラはGRINレンズアレイを採用し、内蔵しています。
従来のレンズが別体となっているマシンビジョンカメラとは、フォーカスの調整方法が異なります。

接写型ラインカメラのフォーカス調整方法

①作動距離分を離してカメラを取り付ける

作動距離は11mmまたは17mm仕様となっています。(作動距離は機種によって異なるためスペック表をご確認ください)
事前に作動距離分のプレートをご用意いただくと、調整がスムーズです。

②画像を観察しながら高さを微調整

フォーカスの微調整は、カメラと対象物の距離で行います。
設置する装置側に、調整機構を設けていただく必要があります。
調整機構には、高さ方向(z軸)と左右方向(y軸)の駆動軸を設けていただき、駆動分解能は0.1mm程度をおすすめします。

対象物を撮像し、モニターに波形を表示します。
フォーカスが合っていれば、コントラスト差がある部分で、波形のエッジが立つようになります。
逆にフォーカスが合っていなければ、波形のエッジがなだらかになります。

フォーカスが合っている場合と合っていない場合の比較

【NEW】フォーカス調整機構をご用意しました

これまで、調整機構の製作はお客様にお願いしていたため、「設計が大変」「幅方向が想定以上に大きくなってしまう」「オプションで準備してもらえないか?」と、お問い合わせをいただいておりました。

そこで、接写型ラインカメラのオプションとしてフォーカス調整機構をラインナップしました。

接写型ラインカメラの両側に、調整機構を取り付けてお使いいただけます。

接写型ラインカメラのフォーカス調整機能

・薄型設計なので、カメラの全長は+8mm程度を実現しています。
・フォーカス調整代は±3mmです。

調整機構を含めた接写型ラインカメラの寸法

【備考】
・接写型ラインカメラの読取幅が1445mm以下のモデルを推奨しております。
・1540mm以上の機種はご相談ください。

フォーカス調整機構の詳細は…

本オプションを使用した、詳しいフォーカス調整手順をまとめた資料(PDF)ご用意しました。


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